2017年10月19日2017年9月29日に発売されるPS4専用ソフト『グランツーリスモSPORT』。
それにあわせて発売予定なのが、最新ハンドルコントローラー『thrustmaster T-GT』だ。同社のハンコンT300RSの後継機として、注目され2017年のE3で概要が明らかになった本コントローラー。
今回、ソニーストア主催のイベント『グランツーリスモSPORT × 4K ブラビア体験会』で運良く発売前のT-GTに触れる機会をゲット出来た。
10分弱程度のプレイ時間だったが、操作感やFFBについて、簡単に感想を述べたいと思う。
写真撮影の許可も頂いたのだが、限られた時間と暗い試遊スペースのせいで、お見苦しい写真も多々あるが、そこはご容赦頂きたく思います┏oペコ
目次
thrustmaster T-GTのスペック
写真が荒くて申し訳ない・・・
【基本仕様】
- メーカー :thrustmaster
- 国内問合せ:MSY株式会社カスタマーサポート
- 希望価格 :95,000円(税別)
- 発売日 :2017年9月29日
- 対応機器 :PS4/PC
- 回転域 :270°~1080°
- FFB :ブラシレスモーター
- パッケージ:ステアリングホイール、ホイールベース、T3PGT、T-Turbo(電源コード)
【特徴】
- 16ビット読み取りセンサー”H.E.A.R.T”内蔵
- GTsport専用機能DFB搭載
- thrustmaster製Add-on全対応
【コメント】
先代のT300RSが5万円ほどの値段だったのに対し、後継機である本機T-GTはほぼ倍の10万円という強気の価格だ。
「たかがコントローラーに10万円なんて金払えるかよ!実車買うわ!!」と思う方も”少なからず”はいるだろう。
果たして、10万円払うに値するのかをGTSPORT専用の新機能”DFB”の話なども踏まえながら、レビューしていこう。
プレイ内容
【ソフト】
- コース :東京エクスプレスウェイ
- 車種 :BMW M6 GT3(Gr.3)
- ミッション:マニュアル(パドルシフト)
- アシスト :上級者(多分ABS以外OFF)
クローズドβテストで私がとうとう走ることが出来なかった首都高こと東京エクスプレスハイウェイを安定感のあるM6を使って走行。
パドルシフトの感触を試したかったので、店員さんにはわがままを言ってMTにして頂いた。ありがとうございました。
【ハード】
- 機種 :PS4Pro
- コントローラー:thrustmasterT-GT
- テレビ :BRAVIA(700万円するらしい・・・)
- チェア :AKRACING ゲーミング・オフィスチェア(レッド)
- スタンド :武者震evolution
ゲームのプレイ環境としては、ほぼ最高級と言っていいだろう。
ただ、武者震evolutionは真ん中に柱があり、ハンドルを支えているため、左足ブレーキやヒールアンドトゥを多用する人には支障となるためやや不向きだ。
操作感
FFB
さすが、10万円するハンコンと言ったところだろうか。
先日、たまたま池袋にあるD.D.R.という実際のレーサーも練習に使用することがある店でガチシミュレーターを触ってきたのだが、ハンドルとペダルの操作感だけはそれらと比較しても遜色ない感じがした。
特にT-40VE(40Wブラシレスモーター)によるステアリングの滑らかさは、もうほぼ実車と同じと言ってもいいだろう。
選択したコースが首都高モチーフの『東京エクスプレスウェイ』なので、正確なコントロール・挙動制御が要求される長く緩やかな高速コーナーが多かったのだが、狙い通りのラインをスムーズかつ無理なく描けた。
DFB
本機の目玉機能でもあるDepth Feed Back機能についてだが・・・
縁石がなく滑らかな舗装路の高速道路。そして、剛性の高いGT3カーを選択したせいか、あまり感じとることが出来なかった。
選択ミスです。申し訳ない・・・
ただ、コーナーでは意識すれば微細な振動が伝わってきてるのは分かった。
PS4付属のパッドコントローラーDUALSHOCK4の振動機能のようなあからさまな振動では無く、タイヤが路面を蹴る”自然なもの”という感じなので、意識するものでは無く、自然に手のひらに伝わってくる情報という言い方がしっくりくる。
ただ、伝わってきた情報を運転にどう反映できるかと聞かれたら・・・
「う~ん。運転に活かせるほどのものでも無いかな。」というのが、正直な感想だ。
先日、出張で高速に乗る機会があったので、体験会のことを思い出しながらハンドルを握っていたのだが、伝わってくる振動はT-GTと瓜二つだった。
ぶっちゃけ、これだけ忠実に道路を走る際の振動を再現してるのに後になって驚いた!
が、「う~ん。運転に活かせるほどのものでも無いかな。」という結論には変わりなかった(笑)
ペタルペダルセットT3PGT
足を置く、エプロン部分こそプラスティック製だが、ペダルはアーム部や内部構造含めメタル製だ。
アクセルとクラッチペダルが同じ様な踏み心地で、軽すぎず重すぎずという感じで丁度良い。
一方、ブレーキは若干重めではあるが、そこまで力を入れずとも奥まで踏み込める感じだった。
個人的にはもう少し重めな方が好みだが、恐らく先代のT3PAやT3PAPRO同様に重さを調節出来るModが付いてくるはずなので、心配は無さそうだ。
環境にも配慮
静音性
家庭で使用する人は避けて通れない動作音だが、心配する必要はなさそうだ。
先代T300RSはスーパーサイレントモードを搭載しており、非常に静かであった。当製品も公式製品ページには【スーパーサイレントモード搭載】という記載はないが、静かだ。
商業ビル内という環境もあったとは思うが、手元から発生する音はパドルを押す音以外何も感じられなかった。
排熱
特許申請中のT-M.C.E.というモーター冷却エンベデッドシステムにより、単相冷却放熱を実現。
実際、合計で45分ほど使用されたハンコンのベース部分に触れてみたのが、熱いどころか温かさも全く伝わってこなかった。
真夏の暑い部屋で、クーラーもつけずにハンコンを使い、壊れそうと呟いている方を時々Twitterで見かけるが、このハンコンを使えばコントローラーの排熱問題は少々解決できそうだ。
まとめ
感想としては、大満足だ。
ただ、10万円払って買う価値があるかと聞かれると、微妙なところだ。
私はT300RSに1回も触ったことはない。ただ、レビューやプレイ動画を見た限りでは操作性など、倍の値段を払うほどの価値がある変化は正直見えない。
購入するか悩んでいる人は2017年10月19日の発売後に、購入者のレビューを見てから決めても遅くはないのではないだろうか。
おまけ
ここから下はT-GTとは全く関係ない話なので、興味の無い方は読み飛ばして頂いても大丈夫だ。
今回、私は銀座にあるGINZA PLACE内にあるSONYストアで本体験会に参加させて頂いた。
老若男女、海外からの観光客、様々な人がいると思ったが、体験会も様々な(と言っても、5人くらいだが)人がいた。
4歳くらいの子供を連れた夫婦、50近い主婦の方、私と同世代くらいの男性。
正直、ゲーム好きな20代30代の男性ばかりと思っていたが意外だった。
GTSPORTの掲げる7to77(アンダー7もいたが)。それが夢物語でなく、現実的に可能なんだということをこの体験会で感じられた。
車好きとしては、車に興味を持ってもらえるのは嬉しいし、GTSPORTやその他レースゲームの人口が増えてくれるなら喜ばしい限りだ。
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