どうも~、無事故無違反無運転ドライバーの羽毛です。
満を持して(持し過ぎた感もありますが・・・)、ようやく『グランツーリスモSPORT』が2017年10月19日に発売されました。PlayStation用レースゲームとしてはシリーズ累計7,500万本以上売り上げている超大作なこともあり、発売を心待ちにされていた方も多くいたことでしょう。
が、いざ発売されてみると酷評の嵐!アマゾンの評価を見てみると、ソフトの評価は★★☆☆☆とかなりの低評価。
どうした山内ーー!!!
これはどういうこっちゃと思い、私もいざプレイしてみました。
目次
グランツーリスモSPORTの欠点
という事で、まずは悪い点から話していきましょうか。
全体的にボリューム不足
今作が低評価されている最も大きな要因でもあるのが、“グランツーリスモシリーズとしては”少ない収録車種とコースです。
GT6の2割ほどの収録車数
前作『グランツーリスモ6』では水増しにより1200台以上収録されていたのに対し、今作はローンチ時点で159台と非常に少なくなっています。
しかも、収録されている大部分がレースカー。市販車もほぼ大半が高級スポーツカーと、GTのウリであった「軽自動車などのマイカークラスでレースする」という最大のアイデンティティが消え去りました。
GTユーザーの大多数が市販車を乗り回したいと思っていたことから、今回の人選ならぬ車選は大失敗と言えるでしょう。(まぁ、私の様にコンセプトカーやレースカーに乗りたい人も少なからずいるとは思いますけどねw)
ただ、今後DLCにて車両を増やしてことが、グランツーリスモのプロデューサーである山内氏のTwitterアカウントにおいて明言されており、また発売時点では空白となっているGr.2にSUPERGTが当てられることも同アカウントにて発言されています。
市販車、旧車、名車・・・もちろん、どんどんDLCで追加していきます。それがグランツーリスモだから。
— 山内 一典 (@Kaz_Yamauchi) 2017年10月15日
有料無料については不明ですが、車種のバリエーションについては今後改善されより華やかで多様性溢れるレースが開催されると思っていても良いのではないでしょうか。
収録コース数
収録コースに関しても、『グランツーリスモ6』では41ロケーション117レイアウトあったのに対し、『グランツーリスモSPORT』では17ロケーション38レイアウトと車種同様大幅に削減されています。
ライバルである『Forza7』が32ロケーション200レイアウト以上、『ProjectCars2』に至っては60ロケーションと比較してみても少ないのがよく分かります。
個人的には、飽きが来ないようにするためには車両以上にコース数は重要だと思っているので(コースあってこそのレースですから)、ここは是非充実させて欲しいところです。
ちなみに、コースもDLCで配信することがTwitterにて発言されています。
GTモードの撤廃
いわゆるキャリアモードであったGTモードが廃止。
「フィットなど大衆車で草レースに参加しながら腕を磨いていき、最終的にレースカーに乗って耐久レースにまで参戦する」といったサクセスストーリーを体験することが出来なくなりました。
これにより、オフラインプレイは
- ドライビングスクール
- チャレンジ
- サーキットエクスペリエンス
- アーケード
の4つのみとなり、オンラインプレイ以外のボリュームはかなり減りました。
グランツーリスモSPORTの魅力
PS4最高峰の超美麗なグラフィック
今作の魅力はなんと言っても、精巧なグラフィックと光の表現でしょう。
材質を考慮して作られたという今作は、ホイールを至近距離から見れば塗料の粒子らしき物も確認出来、写真を撮影すれば自然な光の質感からまるで現実世界で撮影したかの如くリアルな物が撮れる。
そんな精巧な車を撮れる写真撮影専用モード【スケープス】は1017スポットと超大ボリューム(何故、この労力を車両やコースの充実に回さなかったのか)
個人的には私の大好きなスポット『首都圏外郭放水路』が収録されているのが高ポイントw
走っていて楽しい!シリーズ最高の走り心地
やはり、レースゲームと言えば気になるのが挙動ですが、今作はグランツーリスモシリーズで最も転がしていて楽しいと感じるものになっています。
リアル寄りだがシビア過ぎない挙動で、直感的にストレス無く走ることが出来る。
レースシムと言われる『ProjectCars2』なんかは荷重移動を考えてアクセル・ブレーキワークを行わないと途端にスピンする。シビアの車何かはアクセルを抜くだけでクルッと回ってしまう始末。
しかし、『グランツーリスモSPORT』は良い意味でシビアさが排除されており、ハードブレーキなど少々荒い運転をしても大きく挙動を乱すことはない。
もちろん、適切なアクセルブレーキワークを行えばよりキレイに速く走れるので、ストレスを感じること無くタイム向上を目指すことが出来る。
過去最高のFFB
ハンコンの『thrustmaster T-GT』を使用しておりますが、ステアリングインフォメーションは前作GT6(DFGT使用)と比べ物にならないくらい上がっていると感じます。
「あ、これ以上ハンドル切ったらアンダー出るな」というのが手に取る様に分かります。
『ProjectCars2』でもT-GTを使用していますが、『GTSPORT』と比べるとややインフォメーションが足りないように感じます。(T-GT独自システムのDFBがGTにしか対応したいないというのも一因かと思います。)
前作GT6のオンラインレースでは万年下位争いをしていた私でも、今作は初っ端から優勝したり出来ているのも、このFFBによるところが大きいです。
高い買い物ですが、是非ハンコンでプレイして頂きたいと思う部分ですね。
メインコンテンツはオンライン対戦を楽しむスポーツモード
GTモード廃止に伴って、新たに追加されたコンテンツ・・・それが「スポーツモード」。いわゆるオンライン対戦なのだが、これが中々に面白い。
国際自動車連盟ことFIA公認のモードでありスポーツの名の元、正々堂々と勝負することになります。イコールコンディションとなるように車のチューニングはおろか、セッティングも固定されます。セッティングが苦手な私バンザーイヽ(・∀・)ノ
実力がモロに現れるため緊張しますし、ワクワクもします。ガチレースなため僅差で勝負に勝った時何かはゾクゾクしてきちゃいます。
レース前後にはTV中継さながらの演出もなされ、より雰囲気が出ます。これはまさに「This is SPORT」といったところでしょうかw
前作までオンラインレースに参加することにそれほど魅力を感じなかった私もつい夢中になってしまいました。
VRモードはまさに新体験
アーケードモードの一種と地味なポジションにいながら、存在感を放ちまくっている新モード『VRドライブ』。
私は『Dirt Rally』で既にVRドライビング童貞を捨ててはいるのですが、それでも今作のVRプレイは驚きでした。
まず疲れないし酔わないのだ。酔い止め薬なんか1度も服用したことない私でも、VRプレイを30分やれば気持ち悪くなるのだが、『GTSPORT』ではそれがない。いつまでも走ってられる感じでした。
また、車内全体がちゃんと実車の如く見渡せるのも驚きでしたね。『Dirt Rally』は後ろを振り向くと、車体も何も無かったですからwまるで、斬鉄剣で真っ二つにされたかのようにね。
ただ、強いていえば、タイムトライアルはさせて欲しかったなというところです。「VRでも車2台動かせるなら、タイムトライアルくらい出来るでしょ?」と思ってしまいます。
対人戦が楽しめる人なら買いか
今作のキャッチフレーズは「This is SPORT」。その言葉通り、モータースポーツに重きを置いた対人戦メインのタイトルとなり、今までのGTシリーズにあった車を集める「カーライフシミュレーター」としての楽しみは大きく薄れました。
それゆえ、グランツーリスモらしさは無くなりました。これが今作大ブーイングを受けている大きな理由でしょう。ユーザーが求める物とクリエイターの提供する物が大きくかけ離れているわけですからね。
という訳で、今作は今まで同様のグランツーリスモを楽しみたい方にはあまりオススメできません。しかし、ワクワクする様なオンラインレースを楽しみたい人にはうってつけと言えるでしょう。
ビッグタイトル故にプレイ人口も多く、ドライバーレベル(DR)とスポーツマンシップレーティング(SR)が自分と同じ人=同じレベルの人と対戦出来るため充実したモータースポーツライフを送ることが出来ます。
「俺は”人”と走りたいんだ!」という人は是非購入されると良いと思いますよ。