どうも~、無事故無違反無運転お茶の間ドライバーの羽毛です。
今回は私もとうとうゲーミングPCを購入したので、PCで使えるレースシム用のおすすめハンドルコントローラー及び各種アドオンについてまとめてみようと思います。
ハンドルコントローラーのFFBや有用性、”PS4対応”のオススメハンコンについては以下の記事を参考にして頂ければ幸いです。
目次
PCでハンコンを使用するメリット
基本的にはPS4などのコンシューマーゲーム機と使用するにあたり、大きな差異はありません。
が、使用できるハンコン及びアドオンの種類が非常に豊富ということが挙げられます。ぶっちゃけ、USBさえぶっ刺されば何でも使えます。
そして、USBさえさされば何でも使えるということは、違うメーカー同士の物も組み合わせて使えるということでもあります。
ハンコンのメーカーと言えば『FANATEC』、『Thrustmaster』、『Logicool』の3社が主に挙げられます。そして、各社Hパターンシフターなどのアドオン(追加パーツ)を販売しております。基本的には同社の製品同士を組み合わせるものであり、CS機ではそうしなければ正常に動作しません。
しかし、PCならば『Thrustmaster』のハンドルコントローラーに『Logicool』のHパターンシフターを追加しても問題なく動作します。
ステアリング・ペダル・シフター・サイドブレーキなど複数のパーツを自分の好きな組み合わせでプレイできる。これが、PCでハンコンを使用する際のメリットです。
PC用おすすめハンコン
さて、それでは早速PCで使用できるおすすめハンコンを挙げていきたいと思います。なお、今回はPCとPS4両方で使えるハンコンについては以下の記事に書いてありますので、省略いたします。が、検討の際には是非合わせてご覧ください。
Logicool Driving Force GT
通称DFGT。
FFB機能つきのハンコンの中では最も安価(約1.5万円)で正真正銘のエントリーモデルと言うに相応しい。ただし、2017年現在は既に生産を終了しているようで、新品の価格は非常に高騰している。
筆者である私もPS3の『グランツーリスモ5』および『グランツーリスモ6』をプレイしていた時はこのDFGTを愛用していました。
結論から言うと、値段以上の価値はあると思います。初めてハンコンに手を出すならこれさえ買っておけば間違いないといえます。(まぁ、ハンコンの沼に嵌ってしまうともっと高価な品が欲しくなってしまうんですけどね・・・)
まず、ハンドルについてです。900度回転、そしてFFB機能つきと値段にしたら十分な仕様です。流石に10万円するような高級ハンコンと比べるとFFBの質は劣ります(ガコガコ引っかかるような感じがします)が、路面の状況もちゃんと伝わってきます。
ただ、回転速度はやや遅く、直線でアクセルを踏んでもハンドルがセンターへ戻る速度が遅いせいで、手を離していると車が右へ左へ振られてしまいます。なので、ドリフト走行をしようする人にはやや不向きかもしれませんが、グリップ走行する分には特別支障となることはありませんでした。
また、別売りのオプションパーツを装着すれば、パドルシフトも使用可能になりMT車の運転も問題なく可能になります。
続いて、ペダルセットについてですが、こちらはやや残念な印象。まず、クラッチペダルがありません。(安いので、仕方ないと言えば仕方ないのですが)
それとアクセル・ブレーキペダル共に硬さはほぼ無いと言って過言ではありません。踏み心地はスカスカです。
ペダル自体は細かく開度を読み取ってくれるので、ハーフスロットル等の操作は可能なのですが、スカスカゆえに開度調整が難しいという欠点があります。軽く踏んだつもりでもガッツリフルスロットルになる時もままありましたね。
あとはペダルセット自体がほぼプラスチック製で軽過ぎるので、熱中し過ぎるとペダルセットがどんどん動いてしまいます。まぁ、この問題に関しては下に滑り止めマット等敷けば問題ありません。
総評すると欠点はいくつかありますが、レースシムをするにあたって必要な機能は全て揃っており、値段も安いためコストパフォーマンスはかなり良い製品だと思います。前記したようにハンコン初心者ならこれを買っておけば間違いありません。
Logicool G27 Racing Wheel
DFGTと同じくLogicoolの製品ですが、こちらはG系統のハイエンド使用。
DFGTと比べると、ハンドルに最初から金属性のパドルシフトが装着されており、またペダルセットもクラッチ付の金属製3ペダル。さらにHパターンシフターも付属しております。
ハンドルについては、当然FFB機能は内蔵されており路面の状況は感じられます。しかも、ヘリカルギア(ねじれ歯車)という機構を導入しており、静音性に優れております。
また、ハンドル中心部にrpmインジケータLEDを導入しており、シフトタイミングを光で知らせてくれます。(これは後継機であるPS4対応の『G29』にも引き継がれています)
ペダルセットについては、3ペダル共に金属が使用されており、DFGTと比べると重厚感があります。
また、単に重厚感があるだけでなく、各ペダルにちゃんと硬さがありブレーキ>クラッチ>アクセルの順で奥まで踏み込む重さがちゃんと違います。
そのため、DFGTと比べると開度の調整が非常にしやすくなっており、より繊細なアクセル・ブレーキワークが可能となります。おまけペダル間隔や高さも調整できるのも嬉しいところ。
総じてスキがなく、使いやすいおすすめの一品となっていますが、現在はメーカー生産が終了しているようで、プレミア化しつつあるのが欠点か。
FANATEC
ハンコン界のフェラーリことFANATEC。価格もそれ相応で、ハンドル・ペダル・シフタ―一式を揃えようとすると15万円はくだりません。一式がセットになったものもありますが、各種パーツを選択して、自分の好きな組み合わせでコックピットを構築することも可能です。
特にリム(運転する際に握るステアリングホイール)なんかは、全部で10種類以上あり、中には実車と寸法と素材まで一緒の物もあったりします。
LogicoolやThrustmasterのハンコンの多くは実車のステアリングホイール径より小さいφ28cmの物も多いなか、実車と全く同じというのは没入感を高める上でも非常に役に立ってくれるはずです。(個人的にハンコンを使う上で最も大切なのは、タイムの向上よりも楽しさ・没入感だと思っております。)
肝心の使用感に関してですが、私も一度しか触ったことはありませんが4,5万円クラスのハンコンとは別格と感じました。
まず、FFBがベルト駆動なので、非常に滑らかです。カコカコする感じが全くありません。さらに、センターからステアリングを切り始めた直後はFFBのトルクが伝わりにくかったりすることもあるのですが(Logicool社製のG29を使用した際に感じました)、しっかり重さが伝わってきました。私が愛用している10万円するハンコンThrustmaster T-GTよりも滑らかかつ重厚感があると思います。
ペダルセットも各ペダルごとにちゃんと重さがあって、奥まで踏み込むほどに重くなっていきます。が、足で踏む分にはThrustmaster製の3ペダルセットとそこまで違いは感じられませんでした。ただ、FANATECの方がより重みはありました。
先ほど述べた様に私は一度しかFANATECには触れていないため、キチンとしたレビューは出来ませんが、購入者のレビューを見る限り使用感に文句を言っている人は一度も見たことがありません。(ちなみに私はほぼ毎日、twitterでハンコンについてのツイートを確認していますw)
唯一欠点をあげるとするなら、完璧に海外製のため初期不良や故障があった際には英語でサポートに連絡をして、商品の送付手続きをしないといけないことでしょうかね。
購入は公式サイトからどうぞ→Fanatec Japan
Open Sim Wheel
通称OSW。
Open Sim Wheelという製品があるのではなく、どうやら既製品のハンコンで満足出来なかったバカ共本気のシムレーサーの方々が自作した製品のことを言うようです。(参考:DIYエンジニア日誌)
OSWに関しては、流石に一度も触れたことはないので、使用感は述べようがありませんが、LogicoolやThrustmasterのハンコンがオモチャに感じられるレベルでヤバイらしいっす。というのもFFBのトルク(ハンコンの力)が既製品とは一線を画す様で、実車と全く同じハンドルの重さを家庭で体感できる様です。(噂によると脱臼した人もいるとかいないとか・・・)遊びでやると怪我する遊びですね。
ちなみにOpen Sim “Wheel”というだけあって、ステアリングしかついてこないため、その他のペダルやシフタ―、リムなどは別途自分で購入する必要があるようです。また、既製品のコックピットでは規格が合いませんから、SUSなどで自分でコックピットを構築する必要があります。
まさしく、ハンコンの沼に嵌った人が行きつく先、沼底です。情報とはコチラから→OpenSimWheel Wiki(英語サイト)
おすすめハンコンAdd-on
さて、ここからはハンドルコントローラーに+αで機能を拡張できるAdd-onパーツについて見ていきたいと思います。基本的にはシフタ―とハンドブレーキをあげていきます。
Logicool DrivingForce shifter
Logicool製シフタ―。7速+バックギアの8段階のギア設定が可能。
ただ、7速目を入力しようとする場合、ややコツが必要。シフトノブを押し込みながら6速へ入力しなければならない。そのため、ややリアリティに欠ける。が、そもそも7速まである車は少ないし、そこまで気にする所ではないのかもしれません。
2017年現在、実用的なシフタ―の中では1万円を遥かに下回る値段で買える唯一の商品。コスパは非常に良く、シフトフィーリングも悪くはないので、Hパターンシフト初心者の人はこれを買っておけば間違いありません。
ただ、欠点が一つだけあります。後述する『Thrustmaster』及び『FANATEC』のシフタ―はHパターンとシーケンシャルを自由に変更出来ますが、本製品はHパターンでしか使用出来ません。
TH8A shifter
Thrustmaster製のシフタ―。現在、私が愛用している品でもあります。
こちらも上記画像の通り、1~7速+バックギアの8段階入力。『DrivingForce shifter』と違って、押し込まずとも7速にスコンと入力することが可能です。
また、シーケンシャル仕様に換装することも可能です。ただし、換装するためには一度パーツをばらさないといけないので、やや手間がかかります。「この車はHパターン、こっちの車はシーケンシャル」みたいなことはスムーズにはいきません。
また、デフォルトのシフトノブはかなりシフトチェンジ時のストロークが長く、人によっては使いにくいかもしれません。ただ、ノブはオートバックスやアマゾンなどで売られている本物のノブと交換することが出来ます。
FANATEC ClubSport Shifter SQ
FANATEC製のシフタ―。
こちらも7速+バックギアの8段階入力。7速への入力はシフトミスを防止するため、押し込み式の入力となっている。
このシフタ―の最大の特徴はスイッチ一つでシーケンシャルとHパターンを変更可能という点です。道具を使ってのパーツの取り外し等せずにモード変更が出来るので、非常にスムーズ。TH8Aでは出来なかった車種によってモードを切り替えることが可能です。
値段も約1.5万円と、性能に見合った価格。欠点らしい欠点が見当たらないシフタ―です。
PCのみの使用で考えるなら「安さのLogicool」もしくは「HパターンとシーケンシャルのFANATEC」のどちらかを選択すれば良いでしょう。FANATEC ClubSport Shifter SQの欠点をあえてあげるとするなら、PS4では使えないということでしょうか。
FANATEC ClubSport Handbrake
私が知る中で唯一のハンドブレーキの既製品。レバーを引いてハンドブレーキを使用したいなら本製品を購入するか、自作する他ありません。
シフタ―などと比べるとそこまで使用する機会がないものですが、ラリーやラリークロスの際にはあると重宝します。というか、ステアリングを切っている最中に、ステアリングに付いているサイドブレーキのボタンを押すのは結構しんどいので、ラリーストには割と必須な一品かも。
また、この製品はただオン/オフを読み取るのではなく、アナログセンサーにより入力を読み取るため、素人が自作するような簡易的なハンドブレーキと比べると繊細な操作が可能です。
おわりに
レースシムは大変マニアックな趣味ですが、いざ蓋を開けてみれば、多くのデバイスが販売されています。
性能も様々で、上を見れば見るほどキリがないまさに青天井の世界。
本格的にやろうと思えば、ゲーミングPCやらコックピット含めて30万は優に超える世界です。((((;゚Д゚))))
ただ、入門用の安い製品もありますので、そこは自分の気持ちと財布と相談してもらって決めて貰えばいいと思います。
下記、新サイトで新しくリリースされたハンコンやアドオンも含めてご紹介しています。